z OBPスタイル|vol.23 読売テレビ新規事業に向けての挑戦 OBPでの共創の可能性を探る

vol.23 読売テレビ新規事業に向けての挑戦 OBPでの共創の可能性を探る

2月8日、2月27日の全2回、新規事業の共創を考える讀賣テレビ放送株式会社がOBPアカデミアとタッグを組みマッチングセッションを行いました。
OBP Style vol.23では、OBPで行われた共創への挑戦をお伝えします。

共創のパートナーを見つけるために

共創のパートナーを見つけるために

OBPを拠点とする讀賣テレビ放送株式会社(以降、読売テレビ)。時代変化に応じて様々な事業を立ち上げてきた同社は、OBPエリアにおいて様々な人が行き交う場所であるOBPアカデミアとの共同実施のもと、2回完結のセッションイベント「読売テレビ新規事業共創のためのマッチングセッション〜テレビの未来を創るプロジェクト〜」を開催しました。

読売テレビの新規事業を共に創るパートナーを見つけることを目的とした本プロジェクト。これからの時代に求められる「テレビ局のあり方」を共に考え、それに基づいた読売テレビの新規事業を共創することを目指した新たな挑戦です。

様々な場所からOBPエリアへ人が集まる

様々な場所からOBPエリアへ人が集まる

参加者は、企業の新規事業担当者をはじめ、会社経営者、フリーランスなど、業種、規模、形態を問わず様々。読売テレビと同じように大阪ビジネスパークに拠点を構える企業のほか、近隣地域より延べ67名が集まりました。
事前の参加申込み募集においては両日ともに早くも満席となり、関心の高さも伺えます。

プロのファシリテーターによる進行

今回の第1回イベントは全2回。「生活者との接点拡大」というテーマのもと、ディスカッションが行われ、その中で共創のパートナーの可能性を探ります。
進行を務めたのは2名のファシリテーター。

奥野美里講師

1回目は、ワークショップやファシリテーション、グラフィック・ファシリテーションなどの分野で定評のある奥野美里講師。

藤原明氏

2回目は、りそな総合研究所リーナルビジネス部長の藤原明氏。これまでの企業・地域活性化への取り組みは500を超えており、雑誌AERA「日本を突破する100人」にも選出されている実力者です。

各回とも建設的、且つ、円滑なコミュニケーションが創り出されました。

一筋縄ではいかない新規事業企画

一筋縄ではいかない新規事業企画

今回のセッションを中心となり企画された、読売テレビ経営企画室メディア企画部の佐藤智也氏は、
「昨年から現部署で新規事業開発に携わっていますが、一筋縄ではいかないなと実感中です。テレビという大きな本業を核に何が出来るか、ずーっと考えています。」
と、セッションの冒頭で、今回の意義について次のようにお話されます。
「よくある形式として、アイディアコンテストというやり方もありました。しかし、より実現性の高い協業のためには、岐路に立つテレビ業界の現状共有が必須と考えたため、今回は参加者との対話、『人とのセッション』を重視しています。」

OBPアカデミアをハブとして活かしたい

また、佐藤氏に個別でもお話を伺ったところ、OBPの特徴を活かしたいという想いも語ってくださいました。
「昨今はどこのテレビ局も抱える悩みが、若年層のテレビ離れです。彼らに対して、改めてテレビの魅力を伝えたい、そのためにはテレビを超えた新たな領域で接点を増やさないといけないと思い、以前よりつながりのあったOBPアカデミアさんと話していました。
弊社も位置するOBPには多くの企業があり、様々なビジネスが動いています。そしてOBPアカデミアは多様な人材が一堂に集う場です。ここをハブとして活用するオープンイノベーションが、とても有効ではと考えました。イベント自体は1テーマ2回で、その場でアイディアが見つかれば勿論ベストではありますが、それ以上に、外部の有望な人・企業と密な関係を構築した上で、具体的なビジネスプランを共に創りたい。その可能性を秘めたパートナーに出会えることこそ期待しています。」

OBPで共創の動きは珍しい

OBPで共創の動きは珍しい

1回目の事業説明会に参加された、IT企業にお勤めの女性ワーカーへ参加後にお話を伺ったところ、
「読売テレビさんへは既にお仕事で関わっていますが、新しい事業をパートナーとしてお付き合いができるとなれば、今までとはまた違う次元になるので面白いだろうなと思います。自分で事前に調べてきたこと以上に、読売テレビさんが大切にされたい点を知ることができ、新しい発見がありました。
また、異業種交流会のようなものはあっても、今回のようなビジネスアワーに開催されることはあまりないと思うので、新鮮な印象でした。それだけ開催側も参加側も本気度が高いということですよね。
OBPでは共創やオープンイノベーションへの取組みが活発ではない印象もあります。もしかしたら、OBPには、新規事業の決定を成すような本社機能を持った企業が少ないことも要因かもしれません。動くに難しい面もあるかもしれませんが、これから働き方改革などの動きによって“個”が活躍する時代が来ると、また変わりそうですね。」
とワーカーならではの視点でお話くださいました。

読売テレビも本気を試されている

読売テレビも本気を試されている

読売テレビ 経営企画室 室次長の高津英泰氏は2回目のセッションを終えて、
「私たちが考えていた概念を越えた発想を考えていただけたと感じています。それと同時に、言い換えれば『ここまで行けるんじゃないか?』と私たち読売テレビに新規事業への本気度も問われているなと、身の引き締まる思いです。本日出たアイディアは「なるほど」と思うものもありましたが、やるとなれば会社を動かすことになります。逆に言えばそれほど新規事業をするということはエネルギーを要することなのですが、今回の出されたアイディアや、人のつながりは大変貴重なものであったと考えています。」
と、改めて気を引き締めながらお話くださいました。

人が集まる場所だからこそできる共創

人が集まる場所だからこそできる共創

様々な業種の企業が集まるOBP。これまでインタビューやアンケートを取る中では、「お隣のビルがどんな企業が入っているのかわからない」「ビルの名前も知らない」といった声が度々聞かれます。
しかし、「共創」というキーワードに対しては非常に高い可能性を秘めているエリアでもあるのは事実。
より交流が活発になれば、OBPエリアでの共創ビジネスも大いに期待できることを見せてくれたセッションでした。
このイベントは今後、より具体的にテーマを絞り込んで第2回・第3回を実施するなど、今年9月まで続く予定です。

Wanted!

OBP Style では、特集記事のネタを募集しています。
OBP内のイベントや活動、人、場所あるいはOBPに対する疑問、もっと知りたいことなど。
大阪ビジネスパークに関するテーマ限定ですが、様々なテーマを掘り上げていく予定です。
ぜひこのテーマをというのがおありでしたらご一報ください。
ご連絡は『OBPスタイル編集部』まで 

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